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教育機関の広報:実践⑤効果的なWebサイト制作と運用のための基本ガイド

\ 本特集の広報施策を自己評価・分析できる /
なぜ教育機関のWebサイトは重要なのか
ご存知のとおり、教育機関のWebサイトはもはや単なる情報発信ツールではありません。
スクール選びの最初の窓口として、また在校生や保護者との重要なコミュニケーション手段として、その重要性は年々高まっています。

しかし、現場からは「更新が追いつかない」「何から手をつければよいかわからない」「専門的な知識が必要そう」などの声も多く聞かれます…
そこで、本記事では、教育機関の広報担当者のみなさんに向けて、効果的なWebサイト運用の基本的な考え方から具体的な実践方法までを、わかりやすく解説していきます。
特別な技術的知識がなくても実践できる内容ですので、今日から始められる運用のコツを押さえてくださいね!
基本的なWEB構成要素
効果的なWebサイトには、適切なページ構成と必要な情報の整理が不可欠です。とくに教育機関のサイトでは、トップページのデザインから必須コンテンツの配置まで、訪問者が求める情報にスムーズにアクセスできる設計が重要です。
Webサイトに必要不可欠な構成要素と、効果的な配置方法について知ることで、体系的な情報設計が可能となります。使いやすく魅力的なサイトを実現しましょう。
トップページの設計
トップページは、サイト訪問者が最初に目にする重要なページ。スクールの特徴や魅力を瞬時に伝え、必要な情報へスムーズに誘導する役割を担います。
トップページの要素
- メインビジュアル…スクールの特徴を端的に表現
- ニュース・お知らせ…最新情報を定期更新
- メインメニュー…重要な情報への明確な導線
メインビジュアルでは、スクール生活の生き生きとした写真やスライドショーを活用し、教育活動の様子を印象的に伝えましょう。その下には、入試情報やオープンスクールなど、時期に応じて重要度の高い情報をバナーとして配置します。
ニュース・お知らせセクションは、定期的な更新が必要不可欠です。学校行事の報告、部活動の成績、教育活動のトピックスなど、鮮度の高い情報を提供することで、サイトの活性化につながります。
メインメニューは、直感的にわかりやすい項目名を設定し、重要なページへの導線を確保します。スマホでの閲覧を考慮したデザインも重要です。
必須のコンテンツ
教育機関のWebサイトには、訪問者がかならず求める基本的な情報があります。



とくに重要なのは、スクール紹介・入学に関連する情報・進路実績の3つです
スクール紹介では、建学の精神や教育方針をわかりやすく説明し、施設紹介では実際の学習環境を写真とともに紹介します。
入学に関する情報は、募集要項や過去問題、説明会情報など、入学希望者が必要とする情報を漏れなく掲載します。
進路実績は、具体的な数値とともに、進路指導の特徴や卒業生の声なども交えて紹介すると効果的です。
また、スクールイベントや活動などの情報、アクセスマップやお問い合わせフォームなど、実用的な情報も必須です。
これらの情報は定期的な更新と正確性の確保が重要で、とくに入学情報は細心の注意を払って管理する必要があります。
- スクール紹介(教育方針、施設紹介)
- 入学に関する情報(日程、募集要項)
- 進路実績
- スクール生活(行事、部活動)
- アクセス情報
- お問い合わせ
効果的に運用するための3つポイント
Webサイトの運用成功の鍵は、「継続的な更新」「使いやすさ」「検索対策」の3つにあります。



とくに教育機関のサイトでは、情報の鮮度と正確性が重要視されます
定期的な更新では、学校行事の様子や部活動の成果など、学校生活の「いま」を伝える情報を、写真や動画を交えながらタイムリーに発信します。更新が滞ると、サイト全体の印象が悪化する可能性があるため、無理のない更新計画を立てることが大切です。
また、パソコンやスマートフォンなど、様々な機器からのアクセスに対応した使いやすいサイト設計が必要です。
さらに、検索エンジンでの表示順位を上げるためのSEO対策も欠かせません。これらの要素をバランスよく管理することで、効果的な情報発信が可能になります。
①情報更新の重要性
最新情報の定期的な更新は、サイトの生命線です。更新が滞ると、スクールへの信頼低下にもつながりかねません。
更新のポイント
- 週1回以上の新着情報掲載
- 行事予定の定期更新
- 季節に応じたコンテンツ更新
- 写真・動画の活用
②ユーザビリティへの配慮
訪問者が必要な情報に簡単にアクセスできることが重要です。
重要な要素
- わかりやすいナビゲーション
- スマートフォン対応
- 適切な文字サイズ
- 読みやすい配色
③SEO対策
検索エンジンでの表示順位を上げるための工夫が必要です。
基本的な対策
- 適切なタイトル設定
- メタディスクリプションの最適化
- 質の高いコンテンツ提供
- サイト構造の最適化
運用体制の整備
効果的なWebサイト運用には、明確な役割分担と運用ルールの確立が不可欠です。スクールの規模に関わらず、最低限の体制づくりが重要になるでしょう。
まず、統括責任者を定め、全体的な方針決定と最終確認を担当します。
つぎに、日常的な更新や管理を行うコンテンツ管理者を決めます。各部署には情報提供者を置き、行事や活動の情報を定期的に収集する体制を整えます。
役割分担
とくに重要なのが、情報発信のルール作りです。写真使用の際の許諾確認、個人情報の取り扱い、掲載内容の承認フローなど、具体的なガイドラインを設定します。
これにより、安定した運用と質の高い情報発信が可能になります。
おもな役割
- 統括責任者
- コンテンツ管理者
- 情報提供者(各部署)
- 技術担当者
更新ルールの設定
一貫性のある情報発信のためのルール整備が必要です。
ルールの例
- 掲載基準
- 承認フロー
- 写真使用ガイドライン
- 個人情報の取り扱い
セキュリティ管理
教育機関のWebサイトには、個人情報や重要なスクール情報が含まれるため、適切なセキュリティ管理が必須です。
基本的な対策
近年、スクールサイトを狙ったサイバー攻撃も増加しており、基本的な対策と緊急時の備えが重要になっています。
まず基本対策として、SSL証明書の導入による通信の暗号化、定期的なバックアップの実施、アクセス権限の適切な管理が必要です。とくに更新用のIDやパスワードは、定期的な変更と厳重な管理が求められます。
重要な要素
- SSL証明書の導入
- 定期的なバックアップ
- アクセス権限の管理
- セキュリティソフトの導入
危機管理
また、問題発生時に備えて、緊急連絡体制や対応マニュアルを整備しておくことも重要です。
サイトの改ざんや情報漏洩など、トラブルが発生した際の初動対応から復旧手順、関係者への連絡方法まで、具体的な手順を定めておきましょう。
準備すべき事項
- 緊急連絡体制
- 対応マニュアル
- 復旧手順
- 広報対応方針
効果測定と改善方法
Webサイトの効果を定期的に測定し、継続的な改善を行うことが、サイトの価値を高める重要な要素です。
アクセス解析
Googleアナリティクスなどの解析ツールを活用し、訪問者数、ページごとの閲覧状況、滞在時間などの基本データを収集・分析します。
注目すべき指標は、資料請求やお問い合わせにつながった経路(コンバージョン)です。どのページからの流入が多いのか、どの情報が効果的だったのかを分析することで、サイト改善の方向性が見えてきます。
おもな指標
- ページビュー数
- 滞在時間
- 直帰率
- アクセス経路
ユーザーフィードバック
また、直接的なユーザーフィードバックも重要です。
お問い合わせの内容分析や、説明会参加者へのアンケートなどを通じて、サイトに対する要望や改善点を把握します。これらのデータと声を総合的に分析し、計画的な改善を進めていくことが効果的です。
収集方法
- アンケート実施
- お問い合わせ分析
- 資料請求データ活用
- SNSでの反応確認
まとめ:成功のための3つのポイント
- 継続的な更新
定期的な情報更新と品質管理を行います - ユーザー目線の運用
訪問者のニーズに応える情報提供を心がけます - 組織的な取り組み
関係者全員で協力し、効率的な運用を目指します
Webサイトは学校の「デジタル窓口」です。
継続的な改善と適切な運用管理により、効果的な情報発信ツールとして活用していきましょう。
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