Globaleduメルマガでは、広報担当者のみなさんの日々の仕事に役に立つ情報をお届けしています。ぜひご登録ください!
教育機関の広報:目標設定③ 誰に届けるべき? 効果的な情報発信のコツ

\ 本特集の広報施策を自己評価・分析できる /
関係者の立場と期待を理解する

うちのスクールでの広報活動は、誰に向けて発信すればいいの?
広報担当者のみなさんから、よくこのような質問をいただきます。じつは、この「誰に」を明確にすることが、効果的な広報活動のスタート地点といえます。



今回は、学校に関わるさまざまな関係者(ステークホルダー)との関係を整理し、効果的な情報発信につなげる方法を紹介していきます!
教育機関を支えてくれる大切な人たち
教育機関には、じつに多くの人々が関わっています。
これらの関係者たちも、生徒や保護者、スクールスタッフなど学校に身近な存在から、卒業生や地域のみなさんなど活動を支えてくれる人たち、さらには行政や報道機関など学校を取り巻く人たちの、3つのグループにわけることができます。



それぞれの立場や期待について理解することで、より効果的な広報活動が可能になりますね
①もっとも大切にすべき人たち
- 生徒・入学見込み者…教育活動における主役
- 保護者…大切なお子さんの未来を託してくれる人たち
- スクールスタッフ…日々の教育活動を支える仲間たち
②活動を支えてくれる人たち
- 地域のみなさん…スクールの評判づくりに大きな影響力を持つ
- 卒業生…スクールの価値を社会で体現
- 企業…子どもたちの将来を支える大切なパートナー
③スクールを取り巻く人たち
- 報道機関…情報を社会に届ける窓口
- 行政…学校運営を支える重要な存在
- 教育関連企業…よりよい教育を実現するパートナー
関係者との絆を深める具体的な方法
弊社がサポートした、英会話スクールB校のケースをご紹介します。
ネイティブ講師による質の高い授業で定評のあるB校でしたが、キッズコースを新設したため、新規生徒募集のためのマーケティングに苦慮していました。
そこで、
- 保護者視点での広告を制作
- シーズナルプログラム実施による新規受講生との接点づくり
- LINEを活用したより柔軟な保護者との連絡手法
その結果、
- 申込み数が50%増加し、1クラス増えて2クラスに
- 保護者満足度92%を達成
- 新規の問い合わせが2倍に
という成果を得ることができました。
今日から使える!関係者分析のための手順
Step 1:関係者を整理してみる
まずは、あなたの教育機関に関わる人たちを書き出してみましょう。
Step 2:優先順位をつけてみる
限られた時間と人的リソースを効果的に活用するため、優先順位をつけます。
優先度の整理表の例
重要度 | すぐに | 近いうちに | 余裕があれば |
---|---|---|---|
高 | 保護者 | 地域 | 教育企業 |
中 | 生徒 | 卒業生 | 行政 |
低 | 学校スタッフ | 企業 | 報道機関 |
Step 3:コミュニケーションの計画を立てる
それぞれの関係者との対話方法を考えます。
保護者との対話計画(例)
- 頻度…週1回以上
- 手段…LINE・メール
- 内容…学校生活の様子
- 効果測定…既読率・反応数
まとめ:成功のためのポイント
- 定期的な見直しを
半年に一度は、関係者との関係性を見直してみましょう - 数字で確認を
満足度調査などで、取り組みの効果を確認します - 双方向の対話を
一方的な情報発信ではなく、関係者の声に耳を傾けましょう
学校に関わる人たちとの関係づくりは、広報活動の基礎といえます。とはいえ、一度にすべての関係者と深い関係を築くことは難しいですよね。



まずは、もっとも大切な人たちとの関係づくりから、一歩ずつはじめていきましょう
次回は、広報活動を実践していく上で不可欠となる戦略立案のポイントについて解説していきます!
本特集「教育機関の広報」シリーズで紹介しているさまざまな施策について、客観的に評価・分析できる分析シートを作成しました。無料で提供していますので、ぜひご活用ください。

