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教育機関の広報:施策⑥最大の効果を生み出す-広報予算の確保と効果的な運用

\ 本特集の広報施策を自己評価・分析できる /
適切な予算規模を考える

多額の広告費はかけられないけれど、効果的に生徒を集めたい



広報予算の確保と効果的な運用は、広報担当者には常に課題となっていますよね
この記事では、英会話スクールをモデルに、現実的な予算規模での広報戦略を紹介していきます。
広報にかけられる予算の目安
英会話スクールの場合、売上高の3〜5%程度を広報予算の目安としているケースが多いと思います。
たとえば、月間売上100万円の小規模なスクールであれば、月3〜5万円が適切な予算規模となります。
ただし、これは固定的な数字ではありませんし、新規生徒の募集を強化したい時期には、一時的に10%程度まで予算を増やすこともあるでしょう。
重要なのは、投資対効果を常に意識して予算を配分していくことです。
効果的な予算配分
デジタルマーケティングを活用する
限られた予算で最大の効果を上げるには、デジタルマーケティングの活用が不可欠です。
とくにGoogleマイビジネスやSNSは、基本的に無料で活用できる強力なツールです。
月間予算3万円の場合の配分例
- Google広告:15,000円
- SNS広告:10,000円
- 印刷物制作:5,000円
低コストで効果的な施策を考える
じつは、もっとも効果的な広報活動の多くは、大きな予算を必要としません。
①口コミの活用
現在の生徒や保護者からの紹介は、もっとも信頼性の高い集客方法です。紹介特典を設けることで、自然な口コミも促進できます。
②SNSの活用
レッスンの様子や生徒の成長を定期的に発信することで、スクールの雰囲気や教育方針を効果的に伝えることができます。
③地域との連携
地域の行事やイベントに参加し、スクールの認知度を高めることも効果的です。参加費用は発生しても、得られる効果は大きいものです。
予算の確保と管理
予算確保のポイント
売上の一定割合をかならず広報費として確保することが重要です。「余ったら使う」という考え方では、効果的な広報活動は実現できません。
効果測定と予算調整
毎月の広報活動の効果を測定し、予算配分を柔軟に調整していきます。
- 問い合わせ数
- 体験レッスン申込数
- 入学率
- 費用対効果(生徒1人獲得にかかるコスト)
年間計画を考慮した予算配分
英会話スクールの場合、4月と夏休み前後が入学のピークとなります。この時期に向けて、2〜3ヵ月前から計画的に予算を投入することが効果的です。
たとえば、下記のようなスケジュールを立てることができるでしょう。
- 2月:春の入学に向けた広告強化
- 6月:夏期講習の告知開始
- 11月:冬期講習と新年度募集の準備
まとめ:効果的な予算運用のポイント
小規模スクールだからこそ、ひとつひとつの施策の効果を丁寧に測定し、改善していくことが可能です。



大切なのは、限られた予算を「投資」として捉え、継続的に運用していく姿勢です
- 基本予算は売上の3〜5%を確保
- デジタルマーケティングを中心に据える
- 口コミなど無料メディアを最大限活用
- 効果測定に基づく柔軟な予算調整
- 季節性を考慮した計画的な投資
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